言の葉の庭[評価/【君の名は。】との繋がり/気持ち悪い?/その後/おすすめ]

アニメ

言の葉の庭」と言えば、2013年に公開された「新海誠」監督作品。新海誠監督の代表作は「君の名は。」「天気の子」「すずめの戸締り」などが有名ですね。しかし私が、監督の中で好きな作品を上げるなら「秒速5センチメートル」「君の名は。」次に「言の葉の庭」と答えます。

間違いなく傑作です。系統で言えば「儚いラブロマンス」。さらには「人生の再生・前へ進んでいく成長」物語でもあると思っています。

この記事では『言の葉の庭』の『評価』『君の名は。との繋がり』『言の葉の庭は気持ち悪い?』『おすすめ作品』『言の葉の庭を無料視聴できる配信サービス』を紹介しますので、よかったら参考にしてください!

※独断と偏見で評価しています。

※評価基準・最高SS~最低Cランク。

※記事内ではアフィリエイト広告を利用しています。

※記事内にはネタバレが含まれています。

【言の葉の庭】あらすじ

靴職人を目指す高校生・タカオは、雨の朝は決まって学校をさぼり、公園の日本庭園で靴のスケッチを描いていた。ある日、タカオは、ひとり缶ビールを飲む謎めいた年上の女性・ユキノと出会う。ふたりは約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、次第に心を通わせていく。居場所を見失ってしまったというユキノに、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作りたいと願うタカオ。六月の空のように物憂げに揺れ動く、互いの思いをよそに梅雨は明けようとしていた。

引用元:DMM TV|月額550円でアニメ、国内ドラマ、映画が見放題 https://tv.dmm.com/vod/list/?keyword=%E8%A8%80%E3%81%AE%E8%91%89%E3%81%AE%E5%BA%AD&season=6pgj6c6e611pi53kemo313fzr

放送年:分数 2013年:46分

【言の葉の庭】評価

評価:SS

この作品は2013年に公開されました。少し古い作品になりますが、傑作なんです。

時間は46分。分数だけ見れば物足りさなを感じるかもしれませんが、見ていると濃密に感じますね。

個人的にも新海誠監督の中でもトップクラスに好きです。

個人的にも新海監督の中でも「せつない」シリーズだと思っています。

「秒速5センチメートル」に近い系統ですね。秒速5センチメートルは、しっかり「鬱&せつない」展開ですが。こちらは「鬱」はないですが。ラストまで見ると、やや「せつない」かもしれません。

具体的には、『君の名は。』以降に比べれば、エンタメ性は少し低いと思われます。しかし「ストーリー性」は高いと思います。

今作の内容は主人公「タカオ」高校一年生。ヒロインである「ユキノ」とのラブロマンス。さらには2人の心の変化や、問題と向き合っていく様。わりと描くことは多いので、濃密に感じる部分ではあります。

ただあくまでも、軸にあるのは「ラブロマンス」になります。

めちゃくちゃざっくりした内容は、高校の年下男子が、年上の先生であるお姉さんといい感じになります。雨の中で偶然出会って。そしていい感じになり、雨の日はそこで会って、ホクホクな時間を過す。

このテイストが好きな人は、もうワクワクしてませんか?(笑)

『雨』の重要性

作品では『雨』が重要になってきます。

新海監督も「雨が三人目のキャラ」と言ってるくらい重要な役割を果たしています。単純に、雨を使った表現でいえば「アニメ界でもトップ」ではないでしょうか。雨の表現だけでも、見る価値はあると思いますよ。

雨をポジティブに捉える作品はありますが、これはポジティブもネガティブも全部表現しています。「こんな見方があるんだ」「こんな表現があるんだ」と、毎回驚かされます。「ゲリラ豪雨」なんかも凄かったですね!

・もちろん「ラブロマンス」にも大きく影響していきます。「タカオ」と「ユキノ」が出会い、心を通わす。全編に渡り、ほとんど雨が降っています。

・それも雨の日だけ、二人は出会ったベンチに向かうんです。だから二人は雨を待ち遠しく思っている。雨が降らないと、ベンチに向かう口実もないから。ロマンティックかましてきますね(笑)

クオリティ

どのシーンも「新海監督」らしく、クオリティは高いです。

一つ一つのシーンの印象付けが圧倒的ですね。

変な話、現実よりもリアリティのある絵といいますか。妙な現実感に襲われて「せつなさ」「儚さ」がどんどん色濃くなっていくんです。

雨の表現も凄いですが、他のシーンも素晴らしいです。 

作画は「芸術的なクオリティ・レベル」ですよね。

・例えば「雷鳴」「黒板のチョーク」「雨の重りで草木がゆれる」「梅雨の温度感」書いて言ったらキリがありません。めちゃくちゃ細かいところまでチェックしたくなります。そのくらい細部まで高クオリティ。

・あと「靴」にも、こだわりを感じます。高校生のタカオが作る、等身大の表現と言いますか。それが靴に反映している感じもして◎

『言の葉の庭』好きなシーン

・終盤「ユキノ」が先生だとわかってから。「タカオ」がベンチに行った後からですね。

・強いゲリラ豪雨が来て、慌ててベンチに行ってから、ユキノの部屋にいきます。部屋にいるときの二人の「なんとも言えない空気感、気恥ずかしさ、意識してる感じ」大好物です(笑)それからタカオが部屋を出ていき、ユキノが裸足で駆け出すのもいいですよね。

・その後の「タカオがユキノに本音をぶつけるシーン」「雨が上がっても、まだ雨がまだ降ってる描写」このシーンは作中屈指の名シーン・クオリティですね。キャラも、視聴者も、一番感情が動く瞬間な気がします。それだけパワーのある絵です。正直、これがあるから、この作品はSSに上がった感はあります。

・あと「ユキノが靴を脱いで、タカシに足を差し出すところ」これめちゃくちゃドキドキしません?私だけでしょうか?考えすぎな人には、妙に官能的に見えるこのシーン(笑)心の距離感も、グッと近くなるのがわかります。

・あとラスト。作った靴をベンチに置くのがお洒落。でも盗難が心配(笑)いや、靴は回収したのかな?

主題歌・BGMの素晴らしさ

BGMも素晴らしいです。どれもキャラの心情を繊細に表現しています。儚くて、美しい曲ばがり。癒し効果もあるラインナップにも思えます!

Rain」は特段、素晴らしいですね!「秦基博」さんの爽やかで伸びやかな声。物語に優しく寄り添う曲調。梅雨になったら、聴きたくなる曲No1ですね! 

 

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【言の葉の庭】【君の名は。】との繋がり

・言の葉の庭の「ユキノ」が「君の名は。」に出ています。※ただ同一人物ではないようです。小説版の「その後」には高校のを辞めて、小さな島の高校で働いているとのことなので。

「君の名は。」の最初で授業をしていますね。古文の先生です。でもかなりおまけ程度なので、これだけを期待するのは肩透かしはくらうかもしれませんが…。

でも「言の葉の庭」好きにはニヤけるポイントです。エンドクレジットも「ユキちゃん先生」になってるのも◎ ※声も「言の葉の庭」に引き続き「花澤香菜」さんです。

・他にも両作品に登場する。「君の名は。」で三葉の友人「テッシー」「サヤちん」。この二人も「言の葉の庭」の小説版にも登場しているそうです。※二人は東京の高校生で「君の名は。」の二人とは名前は同じですが、同一人物ではありません。

【言の葉の庭】は気持ち悪い?

【言の葉の庭】の感想で「気持ち悪い」という言葉が、出てくることがあります。

それは以下の理由が強いと、個人的には考えます。

①「立場の問題」

ユキノは先生でタカオは学生。その間でも恋愛。やはり「社会的な立場」部分で受け入れにくさがあるようですね。

②「年齢の差」

さらに言えば「タカオは15歳」「ユキノは27歳」なかなかの年の差ですね。さらに先生という立場もあるので、輪をかいて受け入れにくいようです。

③「先生が生徒に助けを求める行為」

これはまぁなんとも言えないところですが。「ユキノ」が自分が先生という立場なのを隠して「タカオ」と接したのもそれに繋がるんでしょうかね。やっぱり先生というのは大きい弊害があるようです。

他にも、探せばいろいろあるでしょう。それは人ぞれぞれですから。

あと「世界観」が気持ち悪いなんてコメントもありましたが(笑)

【言の葉の庭】原作小説:その後

『言の葉の庭』には小説版も発売されているのをご存知でしょうか。

映画では描ききれなった細かい描写が書かれています。もちろん監督自ら書いていますよ。さらには「言の葉の庭」のラストのその後も書かれているそうです

ちなみに私は見てないので、今度読んでみようと思います(笑)

 

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【言の葉の庭】を見た後におすすめの「せつない作品」4選紹介!

秒速5センチメートル

評価:SS

「新海誠」監督作品。1時間3分の長編アニメーション。

間違いなく傑作です。こんなに人を「せつなく」させる作品は、少ないんではないでしょうか。見終わった後の余韻は、言葉には言い表せないほどです!

 

Angel Beats!

評価:SS

死後の世界を舞台に若者達の青春ストーリーになります。めちゃくちゃ感動・泣けます! そしてせつなさ満載です!

 

さよならの朝に約束の花をかざろう

評価:SS

「P.A.WORKS」の長編アニメーション。ファンタジーの世界感の作り込みが素晴らしいです。「不老の一族の少女が、赤ん坊を拾って育てていく」物語。せつなくも、どこか希望に溢れた感動作。

 

BLUE GIANT

評価:SS

超熱い音楽作品。長編アニメーション。

とんでもなく熱く、王道なストーリー。音楽シーンの表現力は感動必須です! そしてめちゃくちゃせつないです!

 

【2024年版】夏アニメまとめ記事

【言の葉の庭】【新作アニメ】を無料視聴できる配信サービス!

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まとめ:言の葉の庭[評価/【君の名は。】との繋がり/気持ち悪い?/その後/おすすめ]

「儚いラブロマンス」でありながらも「人生の再生・前に進んでいく物語」の側面も強いと、私は感じました。

・ユキノは「人生の中で挫折。つまずいてしまう」タカオは「夢に向かってひたむきに。そしてそれを肯定してくれる人、場所を見つける」そんなに2人が出会い、心が通い、本音を曝け出す。だからこそ「ラブロマンス」がより一層際立ちます!

深い深い46分にどっぷりと浸かってください!

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