皆さんは【君に届け】という作品をご存知でしょうか。2006年~2017年まで『別冊マーガレット』に連載されていた「恋愛作品」原作は「椎名軽穂」先生。
2024年8月、13年ぶりに第3期が配信されて話題にもなりました。一般的に「女性向け作品」と認識されがちですが、男性でも楽しめる超名作になっております。
※独断と偏見で評価しています。
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・当ブログでは「新作アニメ」「過去作品のランク付け」を独断と偏見で評価してます。よかったら、こちらもどうぞ!
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【君に届け】アニメ(第1期)あらすじ
黒沼爽子はその見た目から、みんなに「貞子」と呼ばれ恐れられていた。みんなと打ち解けたい爽子にとって、明るく爽やかで常にみんなの中心にいる風早翔太は憧れの人。その憧れの風早から爽子は、終業式の前日に行う肝試しに参加しよう、と誘われたのであった。
引用元:DMM TV|月額550円でアニメ、国内ドラマ、映画が見放題 https://tv.dmm.com/vod/list/?keyword=%E5%90%9B%E3%81%AB&season=mx6mrdqj2vja6uje8yc2gu5ut
放送年:話数 第1期 2009年:全話25話
【君に届け】アニメ(第1期)評価:わかりやすく魅力を解説
評価:SS
2024年8月、13年ぶりに第3期が配信されて話題にもなりました。一般的に「女性向け作品」と認識されがちですが、男性でも楽しめる超名作になっております。
個人的にも「恋愛・ラブコメ作品」の中でトップクラスに好きな作品です!
さらに私だけかもしれませんが「「君に届け」を見ている様を、誰かに見られるのが恥ずかしい」と思うほど、ニヤけてしまう作品でもあります!(笑) それほどのニヤけ必須作品なんです!
魅力①『恋愛』から発展・枝分かれする様々な感情
まず基本的に軸にあるのは「恋愛・ラブコメ」です。真っ直ぐ過ぎるほどの向き合い方で、この成分に飢えていた方は、お腹パンパンになることでしょう。
一応少女漫画ではあるものの「少女漫画テイストは極薄」です。演出も、そういう感じはほとんど感じませんでした。むしろ爽やかで透明感があって◎ 男子キャラの見た目・内面のイケメン感は、溢れ出るものがありますが…このくらいは許容範囲でしょう。
タイトルの「『恋愛』から発展・枝分かれする様々な感情」について。
例えばキャラ達が恋愛をする際に、物語上「何ステップ」かに分けると思うんですよ。
・例えば5ステップが平均だとしたら、この作品は「それを細分化」+「3倍くらいのステップ」にしてお届けするんです。「恋愛の超基礎から全部まで、余すことなくやっている」くらいの体感ですね。
・さらに主人公の黒沼は純粋無垢。だからこそ、一つ一つの出来事をしっかりと咀嚼して飲み込んで何かを感じ取る。だからその出来事に何か別の発見や、付随する感情が生まれていく。全てが新鮮に感じる。それが無限にあるんです。
・だから恋愛を中心としていても、黒沼を筆頭にキャラ達は様々な感情を受けます。合わせるように視聴者側も、様々な感情や気づき、変化を楽しめると思いますね。
魅力➁主人公「黒沼爽子」にどれだけ感情移入できるか
上でも書きましたが、黒沼は本当に純粋無垢。なんでも素直に感じ取り、一つ一つ丁寧に自分の中で受け入れていきます。
それは黒沼の過去に大きな関係があって。黒沼は昔から「貞子」と呼ばれて友達もいなく孤独でした。だからこそ、どんなに小さな出来事でも初めての体験で、新鮮に物事を感じられる。そんな黒沼が「一生懸命に目の前の物事に向き合う姿」に、深く感情移入できるんです。
ちなみに私は、かなり深いレベルで感情移入していたようで…。
作中、黒沼が泣いてるのを見ると本当にこっちまで泣けてきますし、黒沼が辛そうだと私も辛い。もう家族だと思ってます。いや流石にそれは言いすぎましたけど(笑)
でも半分そのくらいの気持ちです。
だから黒沼が頑張っていると応援したくなるし、私は高い熱量で作品を楽しむことが出来ました。この感情移入の度合いによって、物語の「楽しみ方」「深み」がさらに増してくる気がします。
魅力③主人公2人「黒沼」×「風早」究極のウブ体験
もうびっくりするくらいのウブ2人です。
風早は爽やかで、気さくな性格で人気者。めちゃくちゃイケメン的な発言もできるのに、基本的にはウブ。黒沼に対しては相当不器用だし、全然うまくいかない。照れてばっかりで、恋愛の進展具合は極遅なんです。まぁこれは黒沼も同じくらいにウブなのも要因の一つですが。
それにしても、ここまでの2人揃ってウブ。そこが物語の破壊力のある部分なんです。
これは文章で伝えるのは難しいですね。このウブからくり出される「見てる側も恥ずかしくてどうしようもない気持ち」の空気感は見て体感して、初めて骨身に染みると思います。多分、思ってる3倍はニヤけてしまうと思いますよ!
私はこの作品で「ラブコメの奥深さ」と「ラブコメでニヤけることの快楽」を覚えました!(笑)
魅力④青春群像劇の強み
また「君に届け」は恋愛作品でありながらも「青春群像劇」の要素も強いです。
1期で言えば、恋愛ラブコメはありつつも、前半は黒沼の初友達関連のエピソード、学校での変化や、クラスメイトとの交流なども、しっかり描かれます。
もちろん黒沼と風早のエピソードは挟みつつ、他の主要キャラの恋愛の話や、友情なども濃く描かれて、かなり内容的には盛り沢山になっています。
特に千鶴と龍のエピソードは見応えばっちり。
千尋の普段のカラッとした性格を前半でしっかり見せているので、後半で恋愛に絡めていくギャップがいいですね。この辺りは「椎名軽穂」先生の「キャラの魅力を引き出す」手腕が素晴らしいと感じますね。
魅力⑤『君に届け』というタイトルに込められた意味
このタイトルに当てはまるのは『主人公の2人』だけだと最初は思ってました。
しかし見ていくと思うんです。これは登場人物みんなに当てはまるんだな、と。
この思いは多種多彩です。恋愛だけでなく、友達であったり、ライバルであったり、家族であったり。思いの伝え方、伝わり方。伝えたい気持ち、気持ちが生まれる過程。それを誰に伝えるのか。またどう伝えるかに戻ったり。
それによって君に届けの物語は動いていきます。改めてタイトルこそ奥深いと感じました。タイトルまで素晴らしいのはあっぱれです!
他の魅力
「君に届け」はアニメーションと相乗効果も素晴らしいです。
・原作ポテンシャルの高さもあり、アニメーションとの相性がそもそもバッチリです。
・原作ではサラッといきがちなシーンも「アニメーションにすることで」しっかりと印象的に描写。
・また色彩や美術も、世界観を魅力的に引き上げています、特にOPがアニメーションが顕著で。色彩美術などの魅力も全面に堪能できます! ちなみにタイトルテロップが出るところの「届」の字に青いテントウムシが動いているの◎
・しかも制作会社がまさかの『Production I.G』
最近だと『怪獣8号』。他にも『ハイキュー』『攻殻機動隊』など、ダイナミックで躍動感のある作品が多いのですが、このタイプの作品も出来ちゃうんですね! 本当に凄い!
主題歌も素晴らしいですが、OPENING『タニザワトモフミ』さんの「きみとどけ」これがもう最高過ぎて。
「この作品といえばこれ!」そう確信するほどのドンピシャ具合。曲の爽やかさが、やばいですね。青空に突き抜けていくような気持ちよさがあります。良すぎて毎回飛ばすに聴くのはマストです。
【君に届け】神回『6話』『15話』
※この記事で言う神回は、私が独断と偏見から選んだものです。
【君に届け】神回『6話』
まず『6話』ですね。
黒沼に初めての友達ができる回。
と、簡単に書きましたが、ここに至るまでの過程が凄い大変でした。それまでのすれ違いがめちゃくちゃ効いていて素晴らしいんです。
「黒沼」「あやね・千鶴」それぞれがお互いを友達に思っているけど、誤解が生じていまい、間違った形で関係に溝が出来てしまうんです。その溝はどんどん深くなり、黒沼は迷惑をかけまいと距離をおくように。凄くいい関係なのに、かなりモヤモヤが続いてました。見てる側もモヤモヤは次第にMAXのはず。
そこから『6話』女子トイレで「あやね・千鶴」の悪口を聞いた黒沼が、誤解を解くため出ていき、その悪意の女子達に立ち向かっていきます。このときの黒沼の必死な弁解。強い気持ちが感じられてめちゃくちゃ熱いです。それに気づき、ヘルプに駆け付ける「あやね・千鶴」
ここで初めて、思っていることをしっかり伝えた3人。ようやく本当の意味で友達ができた黒沼なんです。たまっていたフラストレーションが解放されて、最高な回でした。これを見ればただのラブコメでないことが、視聴者にも伝わると思います。
【君に届け】神回『15話』
『15話』はくるみ回。まず「くるみ」とは、風早のことが昔から好きな可愛らしい女の子。本性はめちゃくちゃ腹黒くて、あざといんですが。
いきなりですが私、くるみ好きなんですよ。最初の感じとのギャップも好きで。それに恋愛だと「全然思ったようにいかない感」とか「結構真っ直ぐなところ」「黒沼とのライバル関係」などが好きで。
そんなくるみが風早に告白します。
くるみがピンのことが好きだと、風早に誤解されたままでの別れ際。
くるみは思わず告白をします。誤解されたままは嫌なんです。勝ち目がないのもわかっていても、それでも伝えたい思い。これが本当に人間らしいというか。伝えたいが溢れて出て、これこそ『君に届け』って感じで最高でした。
ちなみに「下の名前を呼んで」と「去るときに後悔するところ」含めて可愛い!
【君に届け】キュンキュンシーン
個人的に思うのは、1期はキュンキュンは少し控え目かもしれません。上にも書きましたが、やはり1期は青春群像劇にも焦点が強くあたっているので。でも細かいキュンシーンも入れれば、半々くらいあると思います。
ちなみに私の感じる一番のキュンキュンとは「黒沼と風早のウブなやり取り系」です。
その中でも特にキュン度が高いものを選びました!
それを踏まえてキュンキュンへどうぞ!
【君に届け】キュンキュンシーン『12話・13話』
まず私の好きなキュンキュン。「風早衝動的シリーズです」私、このシリーズ大好きなんですよ(笑)
・『12話』
黒沼と龍が2人仲よさげに話しています。それを見た風早が嫉妬。かましてくれます。めちゃくちゃ居ても立っても居られず、動くんです。え、何する気なの、この人!?という気持ちに視聴者を導きます。
しかも「風早が動いて、何をするのかわからずエンディング」に入るんです。ここ分けるんだ!?っていうナイスな演出!
からの『13話』
動いてから、黒沼の手を引いて移動します。この本当に衝動的な感じがいい。
これぞ「人を好きになる」ってことにも繫がるのではないでしょうか。頭より先に体が動く感じ。他の人がいても関係ない感じもたまりません。
というかどう考えても、そんなことしたら「好きなこと」バレますよね? まぁ黒沼にはバレてませんけど(笑)
手を引いた後には安定の「照れを鎮静化させる風早しゃがみ込み」もございます(笑)
【君に届け】キュンキュンシーン『17話』
キュンキュンポイント『17話』終盤。
ピンの差し金で、黒沼は風早の服を掴み、目をつぶり、キスを待つ姿勢に。風早はまんまと、唇を近づけていくと、間際で目を開く黒沼。
かなり王道ではあるんですが「君に届け風味」が入り、凄く良いんです! 2人のそのあとの反応も◎! ウブな二人だからこその反応なんですよね!
【君に届け】キュンキュンシーン『23・24・25話』
『23・24・25』話もいいです。
初詣に行く話。みんなの策略で、2人きりで初詣にいくことになってしまう黒沼と風早。
まず冒頭、あやねと千尋のお陰で「可愛くなった黒沼」に「ドキドキを隠せない風早」そこからのウブ初詣も最高です。キュンキュンが、かなり凝縮されています。
黒沼が階段から足を踏み外して、風早が支えるというベタ中のベタイベントも「君に届けウブ濃度100%」に仕上がってます!
【君に届け】見た後に「当ブログおすすめの作品」3選紹介!【キュンキュン・神回作品を含む】
ゆびさきと恋々
評価:SS
近年のラブコメではかなりの名作だと思います!「キュンキュンシーン」も連発です!
一番の特徴は、すごく丁寧に考え抜かれた演出。ひとつひとつのシーンがこの演出のおかげて、凄く尊いものに昇華されていくんです。ヒロインの雪の心情に合わせたものが多いんですが、絵の具を垂らしたような演出とか大好きです。
手話が物語の軸にあるのですが、それも凄く丁寧。手話を使う人の癖とか、性格とかもしっかりと反映されている気がします。
機動戦士ガンダム 0080ポケットの中の戦争
評価:SS
系統は全然違います。当ブログ一押し作品なので紹介されてもらいます!
ガンダムシリーズの中でも「泣ける作品」として有名。「ガンダム」で泣ける作品はいくつもあると思いますが、私も真っ先に浮かぶのはこの作品です!
さらには主人公「アル」の声を担当されているのは「浪川大輔」さん。現在も声優として活躍されていて、皆様もご存知だと思います。
しかも「声変わり前の浪川さんの声」が聞けるのも、かなり貴重です。是非、比較して楽しんでみてください!
義妹生活
評価:S
「丁寧過ぎるほどの心の距離感。繊細すぎる心理描写」が特徴のこの作品。
独特な空気感の中で表現されるのが、丁寧過ぎるほどの心の距離感。リアリティがあるともいえますね。
主人公の二人。突然家族が出来て、しかも同世代の異性。普通のラブコメなら、なんやかんやいってもラブコメするじゃないですか。それが全くありません。あくまでリアリティを追求しているんですよ。つまりジャンルで言えば「ヒューマンドラマ」なんです。
ここまで徹底した「心の距離感・変化」を楽しめる作品も珍しいです!
【2024年版】春・夏アニメまとめ記事
【君に届け】(2ND SEASON)(3ND SEASON)評価・キュンキュン・神回シーン紹介!
長い記事なので、こちらで飛んでいただけると幸いです!
【君に届け】【おすすめ作品】【新作アニメ】を無料視聴できる配信サービス!
DMMTV
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まとめ:【君に届け】アニメ[キュンキュン・神回シーン紹介/第1期:評価]
『君に届け』には「恋愛」はもちろん「友情」「青春」「成長」「家族」などなど…様々な要素が凝縮されています。また「君に届け」以降、私は他の「恋愛・ラブコメ作品」の楽しみ方が広がった気がします!
男性女性問わず楽しめる作品になっておりますので、是非チェックしてみてください!
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