「秒速5センチメートル」と言えば、2007年に公開された「新海誠」監督の長編アニメーション。新海誠監督の代表作は「君の名は。」「天気の子」「すずめの戸締り」などが、有名ですね。しかし私は監督の中で一番好きな作品を上げるなら、迷わず「秒速5センチメートル」と答えます。
間違いなく傑作です。こんなに人を「せつなく」させる作品は、少ないんではないでしょうか。
しかし「秒速5センチメートル」は「鬱」「ハッピーエンドではない」などの評価をよく耳にします。そこで今回は私なりの評価を交えながら、この名作を解説したと思います。
※独断と偏見で評価しています。
※評価基準・最高SS~最低Cランク。
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※記事内にはネタバレが含まれています。
【秒速5センチメートル】を見る順番
『秒速5センチメートル』は『桜花抄』『コスモナウト』『秒速5センチメートル』の短編3部構成に分かれています。
全部が別の作品でなく、3話まとめて1つの作品になっています! なので1話から3話まで、順番通り見てもらえば大丈夫です!
- 『桜花抄』
- 『コスモナウト』
- 『秒速5センチメートル』
【秒速5センチメートル】あらすじ
小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。 そんなある日、大雪の降るなか、ついに貴樹は明里に会いに行く……。 貴樹と明里の再会の日を描いた「桜花抄」、その後の貴樹を別の人物の視点から描いた「コスモナウト」、そして彼らの魂の彷徨を切り取った表題作「秒速5センチメートル」。叙情的なビジュアルで綴られる三本の連作短編アニメーション作品。
引用元:DMM TV|月額550円でアニメ、国内ドラマ、映画が見放題https://tv.dmm.com/vod/list/?keyword=%E7%A7%92%E9%80%9F&season=1cv2y9tix9rhwm5ytwfs21ksy
放送年:分数 2007年:63分
【秒速5センチメートル】評価
評価:SS
この作品は新海誠の初期作品で、2007年。結構古い作品になりますが、間違いなく傑作なんです。
秒速5センチメートルは3部作品なっています。時間も1時間3分と見やすいものになっているのも◎
個人的にも新海誠監督の中で一番好きですね。そして一番「せつない」内容になっていると感じます。
今作の内容は「貴樹」という主人公の人生の物語。ヒロインである「明里」との恋愛であったり、人間としての成長や、葛藤、それに付随するものを描いています。
さらにわかりやすく書きます。
・「小学校〜中学生」恋愛模様。・「高校生」恋愛引きずり。
・「社会人」恋愛まだまだ引きずりからの「好きだった「明里」と偶然すれ違う?」
まとめると「貴樹」の「明里」に対する「恋愛引きずり」が、物語の全体像になります(笑)もちろんそれだけではないですよ!
第一話「桜花抄」
1話。これからすべて始まります。もっともドラマチックな話かもしれません。
クオリティ面ですが、今の新海誠作品にも負けない力を感じます。1話~3話通してです。絵の綺麗さはもちろん「心情の機微を表すような絵コンテ、BGM、台詞」全部がセンスの塊です。
一つ一つのシーンの印象付けが圧倒的ですね。
変な話、現実よりもリアリティのある絵といいますか。妙な現実感に襲われて、切なさがどんどん色濃くなっていくんです。このせつなさがたまらないんですよ(笑)
1話の見どころ。
・やっぱり後半の「貴樹と明里が再会の約束をする」ところからでしょうか。
再会の日、貴樹の電車が雪で全然進まない。これいじらしい…(笑) もうこっちは早く会ってほしくて仕方がない。この時の気持ちがどのくらい強いかで、作品に対するどっぷり感が測れると思います。
・そして今作で重要になるのが「手紙」。これも心に届きますよね。特に「明里」の筆跡が凄く女の子らしくて、可愛いんですよね。イラストも書いてありますし。
・最後の二人でキスをする流れ。これの流れも見事で。小学校のときに明里に言われた「魔法の言葉」をトリガーに、自然に口を寄せていく感じ…最高です。(笑)振り返ってみると「視聴者が幸福感を味わえる話」かもしれませんね。
第二章「コスモナウト」
「花苗」という女の子を主人公にして、前作の主人公「貴樹」を見ていくという視点。高校生になった貴樹が1話後に「どんな風に過ごしてきてたのか」が、想像できるのも面白いです。
一方の貴樹は、すでに明里を引きずり気味です。かなり落ち着いた性格になっていて、影ありまくりな感じです。明里っぽい少女が夢に出てきたり、妄想でイメージしたり。
好きなシーン
花苗と貴樹の距離感を表すシーンは好きですね。例えば飲み物を選ぶところとか。ラストは花苗もコーヒー牛乳にするのも◎ あとロケットの発射シーンも凄く印象的。
2話のラストもせつないですよね。「貴樹への想いを胸に、泣きながら寝るところ」あれはぐっと来ます。花苗には幸せになってほしいですよね。
第3話「秒速5センチメートル」
いよいよラストエピソード。
今までの想いが全部押し寄せてきて、せつなさMAXの話です。
大人になった貴樹。もうこの時点で45分程度。ですが長い時間、貴樹の成長を見守っていた気になっています。この分数でこう思わせるのも新海監督の手腕ですね。素晴らしい。
貴樹も明里も、子供ではありません。様々な現実と向き合っている。もちろん明里も大人ですから、婚約だってしてます。そして明里に泥沼の貴樹。なんか病んでるレベルです(笑)
・この辺りから、自分の心の「ざわめき」みたいなものが疼いてます。
なんてことのない普通のこと。恋愛でのすれ違い、未練、後悔なんて、みんな経験している。しているのに、これを見ていると本当にせつなくなります。
そしてラスト。「せつなさ」の余韻に浸るんです。しかも結構長めに。気持ちの切り替えが難しいほどに(笑)
主題歌・BGMの素晴らしさ
これも書かずにはいられません。作品をここまでせつなくできるのは音楽の相乗効果あってこそです。
・主題歌である「山崎まさよし」さんの「One More Time,One More Chance」歌と共に「貴樹」「明里」「花苗」のそれまでの様々なシーンが流れるの◎ 歌詞も物語とリンクしていて素晴らしいです。
・あとBGMですね。どれも耳に残るんですが、特に「END THEME」これは本当に震えます。EDクレジット時に流れるんですが、どうしようもない「せつなさ」凄いですよ(笑) だけど優しさも感じられるメロディ。忘れられません。
【秒速5センチメートル】ひどい?
「ひどい」とは「鬱」展開のことだと思います。「君の名は。」ようなハッピーエンドな感じもないので、鬱な気分になる。やっぱり恋愛作品は結ばれてほしいという気持ちが強いんでしょう。
さらには貴樹の明里への一途に想い。それによって生じ、気持ちを引きずってしまう。その想いは貴樹の生活や、考え方も暗くしてしまい、明るさはありまん。
捉えた方、受け止め方によっては「鬱な気分」。さらには「鬱映画」と認定されてしまうんでしょう。
【秒速5センチメートル】呪いとは?
ちなみに「秒速5センチメートル」での呪いを「君の名は。」で解かれるというのは、ラストに関係してきます。見ればわかりますが、ラストの展開が「秒速5センチメートル」の「アンサー的な展開」と言いますか。「見たかった結末」にも思えるからです。
なので「秒速5センチメートル」を見た後に「君の名は。」を見ると、また違った味わいがあるかもしれません。むしろ「浄化される」なんてコメントもあるみたいです(笑)
【秒速5センチメートル】ラスト:まとめ
私は「君の名は。」のようなハッピーエンドも好きですが、「秒速5センチメートル」のラストはあれでよかったと思います。あのラストだから、胸にくるものがあると思います。
・それに最後の「貴樹の笑顔」も「吹っ切れたという」解釈でいいと、個人的には思っています。
・というか『3話のラスト』貴樹が振りかえって、電車が二本通り過ぎる演出いいですよね。一本じゃなくて二本なのが。絶妙のじれったさと、いろんな想像を掻き立てますから(笑)
・そして見終わったあとの「深いせつなさ」言葉には言い表せない風雑な感情なんです。一人でも多くの人に、あの感情になってもらいたいですね!(笑)
【秒速5センチメートル】原作紹介
『秒速5センチメートル』には小説版も発売されているのをご存知でしょうか。
映画では描ききれなった細かい描写が書かれているそうです。キャラの細かい心情や「桜花抄」での、貴樹と明里の手紙の全文など。もちろん監督自ら書いています。
これを見れば、より深い理解に繋がりますね!
ちなみに私も見てないので、今度見てみようと思います(笑)
【秒速5センチメートル】を見た後におすすめの「せつない作品」3選紹介!
Angel Beats!
評価:SS
死後の世界を舞台に若者達の青春ストーリーになります。めちゃくちゃ感動・泣けます! そしてせつなさ満載です!
さよならの朝に約束の花をかざろう
評価:SS
「P.A.WORKS」の長編アニメーション。ファンタジーの世界感の作り込みが素晴らしいです。「不老の一族の少女が、赤ん坊を拾って育てていく」物語。せつなくも、どこか希望に溢れた感動作。
BLUE GIANT
評価:SS
超熱い音楽作品。長編アニメーション。
とんでもなく熱く、王道なストーリー。音楽シーンの表現力は感動必須です! そしてめちゃくちゃせつないです!
言の葉の庭
評価:SS
「新海誠」監督作品。中でも「せつないシリーズ」の一つだと思っています。テーマは「儚いラブロマンス」が大筋です。
「秒速5センチメートル」に近い系統ですね。秒速5センチメートルは、しっかり「鬱&せつない」展開ですが。こちらは「鬱」はないですが、ラストまで見ると、やや「せつない」かもしれません。
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まとめ:秒速5センチメートル【せつない&鬱作品】[見る順番/ひどい?/呪い/ラスト]
この作品は見る人のいろんな要因で、見た時の感想が異なってくる気がします。
「状況・気分・周りの環境」などなど…。さらには同じ要因で、気づきや発見も違うでしょう。
私はこの作品をずっと好きで、多分これかも好きだと思います。そして「5年、10年」後にまた見たとき、自分がどんな気持ちになるのか。どんな発見があるのか。凄く楽しみなんです。
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